シンガポール移住 | 6つのメリットと3つのデメリット

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Marina Bay Sands Photo by Lily Banse on Unsplash

オリラジの中田あっちゃんも2021年3月に家族で移住してきた、シンガポール!映画「クレイジーリッチ」でも舞台になりました。シンガポールに移住を考えているけど、実際どうなの?という疑問にシンガポール在住歴2年の私がお答えします!

メリット

1税金が安い≒貯金ができる

税金が安い安いとは聞いていたものの、実際に1年半も住んでみるとこんなにも違うものか!と感じています。私は日本で新卒から6年かけて貯めた貯金額をシンガポールで1年で貯めることができました。はっきり言って、この税金のメリットが最大のシンガポールの魅力だと言えます。

例えば年収600万の人が日本で給料から天引きされる税金は下記です。※一例なので正確な数字ではありません。

年収:600万円

手取り:約460万円

  • 所得税 (約300,000円)
  • 厚生年金(約540,000円)
  • 健康保険 (約300,000円)
  • 住民税(約240,000円)

それでは、同じ年収600万円だとシンガポールでの手取りはいかほどか見てみましょう。※1SGD=80円で計算

年収:75,000SGD

手取り:72,000SGD (約576万円

  • 所得税 3,000SGD

はい。シンガポールの税制度は税率が低いだけではなく、超シンプルw ずばり、支払わなくていけないのは所得税のみです。年金は外国人なのでなし(国民と永住権保持者のみ)、医療保険は国民皆保険というものが存在せず、基本的に会社が支払ってくれます。意外と支払額がかさむ住民税もありません。同じ労力で仕事をしているにも関わらず、手取り金額がこんなにも違うんです!

2日本のものがどこでも手に入る

Photo by Jia Ye on Unsplash

人口500万人のシンガポールでは、なんと約3万人もの日本人が住んでいます。また、シンガポール人は日本マニアと言ってもいいほどの日本好き!そのため、シンガポール中に日本スーパーやデパート、小売店があります。明治屋、ドン・キホーテ、ダイソー、ルミネ、吉野家、スシロー、一風堂、牛角、コメダ珈琲、ユニクロ、高島屋、伊勢丹・・・上げたらきりがないです。少し日本より割高ですが、日本のものは本当に何でも手に入るし、生活に困ることはありません!

3安心・安全

日本に住んでいると当たり前のようですが、安心・安全はどこの国でも手に入るものではありません。シンガポールは、正直日本よりも安全だと思います。どこにでも監視カメラがあるし、所謂Expatと呼ばれるような外国人が住むアパートには、24時間警備員もいます。大麻をやっただけでも死刑になるような国ですし、軽罪でも簡単に労働ビザをはく奪され強制送還される可能性もあり、犯罪を犯しても小さな国なので逃げ場がない等、様々な理由から犯罪が格段に少ない印象です。パリやロンドンだったら、夜女性1人では出歩かない方がいいし、地下鉄に乗る時も常に警戒することが必要、住居を探すにしても安全な地域、安全ではない地域など面倒なことが多いです。コロナ禍で問題になったアジア人差別ももちろんありません。

4移動がラク、タクシーが安い

東京23区ほどしかないシンガポールですが、23区以内よりも移動がラク!MRTという地下鉄がシンガポール中に張り巡らされているのと、公共バスが非常に充実しています。このMRTとバスを乗りこなせばたいていどこにでも行けますし、日本よりも公共交通機関の運賃は安いです。そして最強なのが、タクシー。GrabやGojek等のタクシーアプリが充実しており、東京の半額以下の値段でタクシーに乗ることができます。ほとんどの友人や知り合いは、中心部に住むことになると思うので、友達と会うにしてもこのタクシーに乗ってしまえば、20分以内に目的地に到着することが可能です。東京・ロンドンで生活していた私には結構衝撃的で、20分以内で行きたいところに行けるというのは感動ものでした。

5東南アジア近隣国に安く旅行できる

これはコロナ前の話ですね・・・。お隣のマレーシア・クアラルンプールまでは、飛行機で45分!バンコク、プーケット、バリ、ベトナムへも3時間以内で行けます!シンガポールの祝日を外した期間で旅行すれば、お値段も格安!Silk AirやAir Asiaなどの格安航空会社を利用すれば、航空券も2万円以下で購入することも可能です。早くコロナが収束して、また国境を自由に行き来できる日が来ますように!

6子育てがしやすい

Photo by Huantao Liu on Unsplash

私は子供がいないですが、子持ちの友達が口を揃えて言うのがこれ。目から鱗が落ちるほどの養育費は置いておいて・・・シンガポールは、キッズフレンドリーで授乳室もショッピングモールや様々な所に設置されており、子連れOKのレストランも多く、所謂Expatと呼ばれるような外国人が住むようなコンドミニアムには公園(プレイグラウンド)が敷地内に付属されており、子育ての環境が整っています。また、ヘルパー制度(家政婦さん)が充実しているので月700SGDほどで、住み込みのヘルパーを雇うこともできます。友達曰く、日本では子育ってってものすごく孤独だけど、シンガポールだとみんなが助けてくれるから心強いと言っていました。

デメリット

7刺激が少ない

Little India, China Town, Holland Village など最初のうちは目新しく楽しめますが、段々とルーティン化されやることがなくなってきます・・・。1年中常夏で四季がないといこともあり、生活にメリハリがつきません。建国してまだ50年の国なので、京都のような古い建物もなければ、歌舞伎や能などの伝統芸能もなく、すべてが新しいです。そんな中でも、アンダーグラウンドなパーティーや、DJイベントも小さい規模ではあるものの存在しましたが、コロナのせいで唯一無二の楽しみであったイベントも残念ながらなくなってしまいました。山や海が周りにあった日本の環境はどれだけ恵まれていたかと身に沁みます。

8祝日/有給が少ない

2020年でいうと日本は祝日が17日、シンガポールは11日でした。日系企業や、外資系でも日本市場を担当する人は、日本とのやり取りも多くなると思います。そこでイラっとするのがこの祝日の差、笑。「あれ?日本ってこの前も祝日じゃなかったっけ?」というのが何回もあります。有給もシンガポールは、基本年間14日間で、増えることも減ることもありません。残業時間は減りますが、シンガポールで働くと圧倒的に出勤日が増えます。

9教育費が高い

Photo by CDC on Unsplash

先ほど子育てがしやすいと紹介したところですが、その反面教育費がべらぼうに高いです。幼稚園に行かせるだけでも年間110万円ほど、日本人学校の場合は小中学校で年間50~80万円ほど、インターナショナルスクールだと2~300万円もかかります。ローカルの公立学校は、シンガポール人か永住権を持ってない限り入学さえもできません。駐在員の方で、会社から学費がでるということであればいいとは思いますが、そうでない場合は家族会議が必要ですね!旦那様が現地採用の日本人の奥様から、「本気で貯金ができないんです。」と言われたことがあります、笑。

シンガポールの物価は高いの?高くないの?

物価が高い国トップ5にはいつも入ってるようなシンガポールですが、「他の国と比べて物価は高いの?」と聞かれれば、答えはYESです。ですが、「シンガポールの給与水準に対して物価は高いの?」と聞かれれば答えはNOです。シンガポールと日本の平均世帯所得から見てわかるように、大きく差があります。物価は高いけど、給与も高い。日本と比べてしまうと物価は高く感じますが、シンガポール基準のお給料をもらえていれば、こんなもんかという程度です。

シンガポール平均世帯所得:約SGD 9,425 (754万円)

日本平均世帯所得:約551万円

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